二子山部屋が所沢に 親方が市長を表敬訪問
◆所沢に大相撲「二子山部屋」がひらかれました
大相撲の元大関 雅山 第14代二子山親方が、所沢に「二子山部屋」を開きました。二子山親方は、2018年4月1日付で、正式に藤島部屋から独立。部屋には、三段目以下の6人の力士が所属しています。90年代にあの若貴ブームで人気を博した「二子山部屋」が14年ぶりに再興されたことになります。
◆「望外な喜び!」藤本正人市長
4月6日、二子山親方が埼玉西支部後援会のメンバーと共に、市役所を表敬訪問しました。
藤本正人市長は、「二子山部屋ができると知り、はじめは半信半疑でしたが、いよいよその話の信ぴょう性が増してくると、私にとっては望外な喜びで、多くの人が集まる場で言いたくて言いたくて仕方がなかったんです・・」と喜びの大きさを表現し、「相撲部屋が所沢にできたことは、所沢の子供たちにも良い教育になり、市民の希望にもなるので、多くの関取を輩出して欲しい」と話しました。
◆「稽古を見に来て欲しい」二子山親方
二子山親方は、以前から部屋を開く場所を探していたところ、後援会の勧めもあり、所沢で開くことを決心。部屋は、所沢市北岩岡にある一軒家と倉庫を改装しました。表敬訪問したこの日、相撲部屋の「二子山部屋」という看板も届き、すでに稽古を始めているそうです。
「所沢は、のどかで力士を育てるにはありがたい環境。強い力士を育てることはもちろんですが、人間的にしっかりした、努力してやり抜く性格の強い力士を育てたい」と意気込みを話しました。また、「『わんぱく相撲』では、所沢の小学生が一番強いと言われるように盛んになれば」と話し、一般市民や子ども達に自由に稽古を見学してもらえるように体制を整えることを発表。「気軽に稽古を見に来て欲しい。20歳以下の若い力士ばかりなので、町で姿を見かけたら声をかけてくれると、励みになると思います」と話しました。稽古場の開放準備は4月20日ごろからはじめる予定とのことです。
力士たちは住み込みのため、すでに住民登録も済ませ「所沢市民」の仲間入り。また、後援会のバックアップや地元の農家や企業から差し入れが届くなどの歓迎を受けています。所沢の老舗製麺会社(株)見澤食品では、300食分のうどんなど、所沢自慢の麺を贈ったそうです。
二子山部屋の稽古公開の記事はこちら⇒二子山部屋の稽古公開
◆お土産に「所沢名物だんご」
所沢市からは、二子山親方へのお土産として、所沢の老舗「深井醤油」を使用した所沢名物の「焼だんご」を市長から手渡しました。
◆二子山部屋埼玉西支部後援会が発足
二子山部屋埼玉西支部後援会が発足し、後援会長の金井忠男さん(埼玉県医師会会長)によると、「二子山親方は、人柄がとても素晴らしいので、所沢市民で一丸となって応援していきたい。所沢に相撲部屋ができたことは、所沢の発展につながるのでは」と話していました。
二子山部屋後援会の記事はこちら⇒二子山部屋を応援しよう!
これから、二子山部屋との交流の機会が増え、所沢市民にとって「相撲」がより身近な存在になりそうです。
2018年3月6日 取材 成田知栄子