フラワーヒル朝市にようこそ!
コミュニティ作りはお買い物をきっかけに
木曜日は朝市広場へでかけよう!!
所沢市と狭山市の市境にあるフラワーヒル地区のフラワーヒル東公園では、毎月第2・3・4木曜日に「フラワーヒル朝市」が行われています。当地区自治会(地域活性化実行委員会)が主催するこの朝市は、食生活用品やお花、コーヒーなどの販売者が路地やテントや移動販売車で出店しています。地元住民の方々が続々と集まり、お買い物とおしゃべりで盛り上がっています。当地区の朝市の様子と主催するフラワーヒル地区自治会の取組みについてご紹介します。
取材:2020年1月23日
撮影:2020年2月13日
記者 さかもと りゅうじ
1. フラワーヒル朝市 概要
☆フラワーヒル東公園入口
2. 2月13日木曜日のフラワーヒル朝市の様子
開催時間の30分前に出かけてみました。雲ゆきがあやしい中会場に着くと、スタッフさんたちがテントを組み始めていました。「朝市」が開催されるようです。
そして続々と集まり、販売準備をする出店者さんたち。本部の方々は朗らかな挨拶を交わしながら、移動車の誘導やテント設営のお手伝いをしていました。
花屋さんが鉢植えや生花を並べる頃には、もうお客さんたちは来場し始めていました。大抵のお客さんは、真っ先にお花を愛でることから始めているようです。お客さんたちの談笑があちこちで聴こえてきます。
〇カジュアルフラワー 華 さん
この日は、クローバーの鉢植えも並びました。女性客の「あっ!!」の声につられてパシャリ。
出店の多くは食生活用品です。近くの店舗・施設からは島村漬物店、櫻井豆腐店、十四軒 大樹さんなどが出店していました。
〇島村漬物店 さん
〇櫻井豆腐店 さん
〇十四軒 大樹 さん
〇農園野菜のパルファーム さん
富岡地区以外からも、この朝市に店舗が集まっています。
〇どんぐり さん
〇ヤクルト さん
令和元年6月からイオンさんが移動販売車で協力してくれています。近隣にスーパーのないこの地区で、食品や生活用品を主に販売してくれてお客さんは大助かりなようです。
〇イオン さん
〇今日は和ケ原の「トコロード商店街」から鶏肉などを調理した食品が届きました。
朝一番の気付けやちょっとひと息にはちょうどいい、コーヒーの移動販売車もあります。
〇コーヒー豆販売店 Chan Q さん
お買い物に疲れたら、「お休み処」にお立ち寄りくださいとのこと。自治会主導のボランティアスタッフさんが温かい気持ちとお茶でお迎えしてくれています。
朝市をきっかけに交流が深められるよう、2ヵ所提供されています。
お休み処①
お休み処②
売り場全体を見渡せる場所にあります。解らないことや困ったことなどあれば、気軽にお声掛けしてほしいとのことです。
3. 地域活性化実行委員会 担当者へインタビュー
フラワーヒル自治会 地域活性化実行委員会の吉井様にお聞きしました。
ーーフラワーヒル朝市を始めた目的を教えてもらえますか?
平成26年1月に、地区内の食品スーパーが撤退しました。
それによってこの地区の住民の方々は、食品・生活用品の調達に大きな影響がでる事態となりました。
(言い方はよくないかもいれませんが、)いわゆる買い物難民化が進んでしまいました。
当自治会及び地域活性化実行委員会は、高齢化が進む地域内住民の食生活用品の買い物機会を構築することを目的に、平成26年11月から朝市事業を立ち上げました。
ーー現在の朝市に至るまでの経緯を教えてください
最初は、家庭菜園をする住民による生鮮野菜の販売を中心に開催しました。
併せて自治会朝市担当者らが知り合いへ出店の声掛けを続けて行ってきました。
また、平成26年12月から「和ケ原商店街」が「移動店舗事業」を実施する情報を得て打診したところコラボ運営の話がまとまりました。
さらに大手スーパーのイオンが「イオン移動販売」を企画していた折に、狭山市の紹介で令和元年6月から当朝市に来訪してもらえるようになりました。現在は、基本的に10数店がいつも出店しています。
ーー開催にあたって苦労されている点はありますか?
3点あります。
ひとつは会場の準備です。開催ごとに出店者が変化する中で店舗の配置をどうするのか?各店舗ともに出店にあたって都合がありますし、開催側としても意向があります。見落とされがちですが、そのすり合わせは案外気を遣う作業です。今後もお休み処を2ヵ所設置したいですしね。
ふたつ目は、雨天対策です。公園が会場なので、雨天の開催は来場者にとっても出店側にととっても難があります。かといって中止すれば、「中止」の連絡を全てにしなければなりません。
3つ目は運営にあたる人員の確保と後継者の確保です。運営は完全にボランティアによるので、なかなかの苦労となります。
これらの課題を毎月会議を実施して、計画・反省を練っています。
ーーこれからの展望や期待を教えてください
とにかく来場者(特にフラワーヒル住民)による売上げのUPです。出店者側も、善意だけの活動では続けていけません。開催の目的を踏まえれば、運営が頓挫したらどうなるかをご理解いただきたいです。(幸いなことに現在、この朝市の活動はフラワー住民の多くに支持されていますが。)
ーー売上金は、店舗の収益以外に充てられていますか?
売上金はすべて出店者に帰属します。自治会及び地域活性化委員会には入りません。
ーー『フラワーヒル朝市』の特徴はどのあたりですか?
まずこの朝市は、フラワーヒル自治会(地域活性化実行委員会)の主導のもとに、10名強の賛同者が運営する完全無償ボランティアによる朝市であることです。ですから、テントや販売用テーブル・イスなどの設営や、車両の案内・誘導、あと片づけなども私たちが自力で行っています。
また、販売のスペースだけでなく2ヵ所の「お休み処」を設置しています。毎回お茶などを振る舞って、来場者(特に高齢の方々)にとっての“おしゃべりの場”として提供しています。
これらにかける時間や工夫、作業を毎月3回継続することはかなりの労力で、持ち出しにあたる場合もありますが、開催の目的が原点としてありますので厭うわけにはいきません。
この点が私たちが胸を張れる特徴だと思います。
ーーこの度の取材、公開にあたって伝えたい点はありますか?
興味を持たれた方は、是非『フラワーヒル朝市』へ足を伸ばしてください。
ーー今日はありがとうございました。朝市とても楽しかったです。
これからもがんばってください。
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お問い合せ: フラワーヒル自治会傘下 地域活性化実行委員会 朝市担当 吉井
開催会場 : フラワーヒル東公園