所沢の平成を振り返る!
「所沢なび」のボランティアライター“ぶん”です。
2019年、平成という時代は4月30日で終わり、新たな時代が始まり、天皇陛下は即位されます。その後は上皇(じょうこう)と呼ばれます。200年ぶりの上皇ですって!
※上皇とは、譲位(じょうい/後継者に地位をゆずること)した天皇を指す言葉です。 天皇の位をゆずった人のこと を「上皇」と呼びます。
2月16日(土)の朝日新聞に「幻の元号20案超「普徳」や「敬治」」という見出しが掲載されていました。
内容は「1989年の平成への改元で、採用されなかった20超の元号案が分かった。新元号案の考案者の一人、目加田(めかだ)誠・九州大名誉教授(中国文学)が推敲(すいこう)に使った手書きのメモが見つかり、「普徳(ふとく)」や「敬治(けいじ)」などの案が判明した。「平成」以外にどんな新元号候補があったのかを示す初めての史料となる。平成改元の際、政府は学者から集めた多数の案から「平成」「修文(しゅうぶん)」「正化(せいか)」の3案を選び、有識者の懇談会などに諮った。
今回見つかったメモは、便箋や原稿用紙など全9枚。目加田氏は生前「修文」「天昌」「靖和」などを政府に提出したと明かしている。この案を含む20案が書かれている。・・・・」
とありました。
さて、平成という時代、所沢の30年を振り返ってみてみることにいたしましょう。果たしてどのような事があったのだろうか?図書館で「市政概要」をもとに調べてみました。
平成元年(1989年)
昭和64年1月7日、天皇崩御。新元号を「平成」と改める。
平成元年、所沢市の総人口は298,845人でしたが、平成31年1月末日現在の総人口344,161人。
30年前より約4万5千人増えています。
所沢の縄文時代最も多い中期(約5000~4000年前)は約2,000人いたそうです。
日本の総人口は、現在の1億2千万人から2065年には(46年後)8808万人、2100年には半分以下(81年後)5971万人に激減する見通しです。
平成2年(1990年)
【所沢シティマラソン大会 始まる】
市制施行40周年を記念して、平成2年から始まったマラソン大会です。毎年市内外から大勢の人が参加しています。
第1回 所沢シティマラソン大会パンフレット(写真提供 所沢市役所)
昨年(2018年)12月に開催された所沢シティマラソン大会では、約5千人のランナーがコースを走り、中には着ぐるみ姿や、家族で参加する人などもいたそうです。
平成4年(1992年)
【中国・常州市と姉妹都市締結】
平成5年(1993年)
【航空発祥記念館 開館】
1911年(明治44年)日本で最初の飛行場である所沢飛行場跡地に、平成5年航空をテーマとした「航空発祥記念館」開館を迎えました。
ジェットエンジンの姿をモチーフにした展示格納庫
平成5年(1993年)
【市民文化センター ミューズ】
アークホール、マーキーホール、キューブホールの3つのホールのほか、展示室、第2展示室、練習室、リハーサル室、会議室、和室、管理事務室、レストラン、駐車場の施設を擁する近代的建築の複合文化施設です。オーストリアの名門リーガー社の製作による、日本最大級のパイプオルガン。75本のストップと5563本のパイプを備えた、日本でも有数の大きさを誇るものです。
所沢市民文化センター ミューズ
なお、所沢市民文化センター ミューズは、施設の経年劣化等に対応する改修工事を行うため、2018年12月10日(月)~2020年3月31日(火)まで休館しています。
平成7年(1995年)
【防火用設畜倉庫を各避難場所に設置】
所沢市では、地震などの災害が発生した場合の避難場所として、所沢航空記念公園をはじめ、市内各小・中・高等学校・大学のグラウンド、一部の幼稚園、保育園、公園等を66箇所(平成23年12月時点)指定しています。防災備蓄倉庫には、食べ物として乾燥したお米やビスケットが備蓄されているそうです。
防火用設畜倉庫
平成10年(1998年)
【愛称は“ところバス”】
バスの運行は、市役所はじめ主要官公庁の集まる西武新宿線航空公園駅を起点に1998年、2路線、東路線、西路線が運行開始。その後、路線の追加・統合を経て、現在の運行形態となりました。
愛称はところバス
平成10年(1998年)
【プラスチックごみの分別収集を開始】
平成11年(1999年)
【西武球場ドーム化へ】
野外球場西武ライオンズ球場として昭和54年(1979年)に開業し、その後、平成11年(1999年)に西武ドーム球場に改装されました。
西武ライオンズ球場時代
©SEIBU Lions
現在のメットライフドーム
©SEIBU Lions
©SEIBU Lions
平成14年(2002年)
【山口貯水地(狭山湖)堤体強化工事完了】
1995年(平成7年)に起きた阪神・淡路大震災を契機とし、1998年(平成10年)から2002年11月にかけて堤防と取水塔の補強工事が実施されました。
平成18年(2006年)
【全国お茶サミット埼玉大会in所沢が開催】
平成19年(2007年)
【市長選で所沢市初の女性市長が誕生】
平成22年(2010年)
【所沢市イメージマスコット“トコろん”】
トコろんは、市の鳥「ひばり」をモチーフに、日本航空発祥の地にちなんでプロペラ飛行機のイメージから、頭にプロペラをつけています。首に巻いた緑色のスカーフは、所沢市の名産“狭山茶”をイメージして巻いています。「トコろん」は、市制施行60周年記念事業の一環として、平成22年に誕生しました。
イメージマスコット トコろん
平成23年(2011年)
【シンボルマーク入り原付ナンバープレート交付開始 】
所沢航空発祥100周年を記念して、新たな原動機付自転車(原付バイク)のナンバープレートの交付の交付が始まりました。ナンバープレートには、所沢市のシンボルマークが表示されています。
写真提供 所沢市役所
なお、平成30年1月4日(木曜)から、市役所2F市民税課にて「レオ」と「トコろん」の原動機付自転車等のコラボナンバープレートを交付しています。
『トコろん&レオ』コラボナンバープレートを交付の詳細記事は⇒こちら
平成25年(2013年)
【第1回所沢グルメ王座決定戦が開催】
第1回所沢グルメ王座決定戦が、5万人の来場者を集め盛況に開催されました。「重松流ZAWAカレー」が見事初代王座の称号である最優秀賞、優秀賞には「とこロッケバーガー」、特別審査員賞には「濃トロ!!肉汁うどん」が輝いたそうですよ!
平成29(2017年)
【所沢市こどもと福祉の未来館開館】
本館は地域福祉の拠点施設「地域福祉センター」及び子育て支援・発達支援のための拠点施設「こども支援センター」で構成される複合施設で、3階には所沢市社会福祉協議会が入居しています。
平成31年1月(2019年)
【所沢市が環境部門において全国1位に!】
日本経済新聞社産業地域研究所が全国815市区を対象に実施した「SDGs(持続可能な開発目標)先進度調査」において、所沢市が全国1位となりました。電気自動車充電インフラの整備や、スマートエネルギー補助金による、市域全体の再生可能エネルギー利用や省エネの促進などが高く評価されました。
「持続可能な開発目標(SDGs)」は、「環境」「社会」「経済」の3つの側面を統合させ、価値を創出していくことを求めています。
持続可能な開発目標(SDGs)掲示物
30年を振り返ってみて、いかがでしょうか。読まれた方には平成2年第1回【所沢シティマラソン大会】に参加された方もいるかもしれませんね。また、平成5年【市民文化センター“ミューズ】でのコンサートなど聴かれた方も大勢いることでしょう。平成25年(2013年)【 第1回所沢グルメ王座決定戦が開催 】では、美味しいものを堪能された方も、きっといることでしょうね。
参考資料:市政概要・ところざわ歴史物語・所沢市HP
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