厄災を祓って、この夏を乗り越えよう!!
夏越の大祓 -所澤神明社に行ってきました-
▲2020(令和2)年6月30日 雨降りの所澤神明社
六月晦日の恒例神事である夏越の大祓(なごしのおおはらえ)と茅の輪くぐり。2020年6月30日(火)所澤神明社では新型コロナウイルスへの感染予防と拡大防止等の対策のため、例年とは違う形で斎行しました。今年上半期の厄災や穢れを祓って、これからの半年を誰もが無病息災で暮らせるよう祈願してきました。
2020年7月8日 坂本 隆二
夏越の大祓
一年の折り返しである六月晦日に、半年間の罪や穢れを祓い清めて、残り半年の無病息災などを祈願する神事。
2020年の上半期は、新型コロナウイルスに翻弄される半年となりました。
しかも、まだ終息したわけではありません。
このような災禍がこの先自分にも周りにも振り掛からないように、願いを込めて6月30日(火)所澤神明社に行ってきました。
▲所澤神明社(所沢市宮本町1-2-4)表門
この日はあいにくぐずついたお天気。
午後2時過ぎに境内に到着。
参拝者は昨年よりも少なめでした。
受付で玉串料(3000円)を納めて、夏越一式(御神札・茅輪守・晦日祓・形代)を申し込み、
▲夏越一式。左から御神札、中上:茅輪守、中下:形代、右:晦日祓
持参した昨年の御神札を納めました。
▲古い御神札や茅輪守、祓い終えた晦日祓などが納められていました
受付で、形代(かたしろ)だけ先に受け取りました。
形代の中央に名前を書いて息を吹き掛け、患っている部位を撫でて、邪気を形代に移します。
今年私は、コロナ禍一掃・無病息災を願って、マスク(未使用品)を形代で撫でました。
▲周りにご迷惑をかけないためには、まずは自分自身を大事にしないと,,,
これで、茅の輪くぐりの準備が出来ました。
所澤神明社では今年、参列者が一斉に行う茅の輪くぐりはないので、大祓神事の前に個別で行いました。
茅の輪くぐり
茅(ちがや)で作った大きな輪を、決められた作法でくぐり抜けることで、疫病や邪気などを祓い、厄除けや無病息災、延命長寿を願う行事。蘇民将来の史説を基にして、古くから続けられている宮中行事。
①形代を両手に持って、茅の輪の前に立ち、
「みなづきの なごしのはらへ するひとは ちとせのいのち のぶというなり」
と唱えて、左足からくぐって左回りに茅の輪の前に戻ります。
②二度目も同じように唱えてから、右脚からくぐって右廻りに茅の輪の前に戻ります。
③三度目も同じように唱えて、左足からくぐり、拝殿前にて形代を納めて拝礼します(二拝二拍手一拝)。
「誰もが当たり前の日常を迎えられて、そんな日々が永らく続きますように・・・」
▲茅の輪くぐりの流れを差込みイラストにて
午後3時が近づく頃には雨足が強くなりはじめました。
大祓神事 午後3時~ が始まります。見学していくことにしました。
2020(令和二)年 大祓神事
今年の大祓神事は、三密を避ける等のために例年とは違う形で斎行されました。
・参列という形は取らず、神事の見学という形となります
・拝殿内での神事ではなく社殿外の庭上祭祀となります
・講話はありません
参考:所澤神明社HP 令和二年夏越大祓について
これまで大祓神事は体験したことがなかったのできょろきょろしていると、もう始まっていました。
前に並ばれている方々の所作を倣って見学。
白色無紋の装束は、次第にビショ濡れになっていきました。
▲雨がさめざめと降りしきる中、厳かに儀式は進んでいきます
続いて神職による茅の輪くぐりです。
▲神事のありがたみが、雨によっていっそう強く感じられました
トータルでほぼ20分強で大祓神事は終了。
まだ午後4時・5時・6時~もあるようですが、これで失礼することにしました。
再度受付に行き、新しい御神札と茅輪守、晦日祓を受け取りました。
晦日祓は、当日日没後に自宅内をお祓いして、後日納めに来てくださいとのことでした。
境内の隅に、旬節を彩る紫陽花が可憐に咲いていました。
▲紫陽花の花言葉のひとつが「辛抱強い愛情」だそうです
梅雨が明ける頃には、例年通り燦々の夏が到来しますように!!
所澤神明社
埼玉県所沢市宮本町1丁目2−4