【鑑賞券プレゼント!5組10名様】ところざわサクラタウン「タグコレ 現代アートはわからんね」


「現代アートは気になるけれど、よくわからない……」そんなあなたにぜひ見てほしい!!現代アートを新しい視点から楽しむ展覧会

タグチアートコレクション展「タグコレ 現代アートはわからんね」が2023年2月4日(土)~5月7日(日)、「ところざわサクラタウン」内、「角川武蔵野ミュージアム」1Fのグランドギャラリーで開催されています。

キース・へリング、奈良美智など現代アートを代表する作家の作品を含む52点の作品の展示が予定されているこの展覧会。
現代アート、聞いたことはもちろんあるが詳しくはわからない。興味があるけれどなかなか触れるチャンスがない。そんな編集部スタッフが、感想を交えながらリポートしたいと思います。

★所沢なび限定【「タグコレ 現代アートはわからんね」鑑賞券】
読者プレゼント企画を開催!詳細は記事末に!

※本プレゼント企画は、終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました!

 

 

【タグチアートコレクション(タグコレ)とは】
タグチアートコレクションは、ミスミグループ創業者の田口弘氏が世界各地から集めた現代アート作品約650点からなるアートコレクションです。田口氏はミスミの社長在職時にアメリカン・ポップアートを中心とした「ミスミコレクション」を築き、現代アートの企業コレクションとして日本における先駆けとなりました。2013年より長女の田口美和氏が運営に参画し、展覧会の開催とコレクションの拡充に努めています。

エントランスを入るとさっそく巨大アートがお出迎え

まず2Fロビーエントランスに入って目を引くこちらの作品。
切られた車の上に冷蔵庫や家具、さらにはベッド、ソファー、そして街頭・・?
「なんだ・・これは・・・」という言葉が出てしまいそうです。
土日祝日には車の座席に座ることもできます。


▲西野達 やめられない習慣の本当の理由とその対処法 2020 ミクストメディア 445×347×250cm
タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金© Tatzu Nishi Courtesy of ANOMALY

2Fから1Fへ下りる階段にも大きなアートが。タグコレへの期待が高まります。


▲ザネレ・ムホリ ベスターI、マヨット2015 サイトスペシフィックな写真壁画サイズ可変 タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金© Zanele Muholi. Courtesy of the artist, Yancey Richardson, NewYork, and Stevenson Cape Town / Johannesburg.

それではいよいよメイン会場の1Fグランドギャラリーに入って行ってみましょう。


▲宮島達男 《Floating Time V2-11-Sky Blue》《Floating Time V2-02-Yellow-Shanghai》《Floating Time V2-10-Pink》 2000 コンピューター、CG、ソフトウエア、液晶プロジェクターサイズ可変 タグチアートコレクション

真っ暗な会場、そこに浮かび上がる作品とぎっしり詰まったエピソード

会場に入ってまず思うことは「く・・・暗い!!」
白く開放的なスペースに作品、その下に小さく書かれた作品情報・・・そんな現代アート展のイメージを見事に覆される真っ暗な空間に飾られたアート、そして豊富な作品情報。全てではありませんが作品一つ一つに「コレクターとアート作品との出会いのストーリー」と「作品解説」が詳しく書かれています。

Episode 1. 未知との遭遇

田口弘氏と現代アートとの出会いはまさに「未知との遭遇」。「現代アートはわからんね……」そんなことをつぶやきながら、アートに惹かれ集めた作品が紹介されています。

タイトルの「現代アートはわからんね」がまさか田口氏の口癖だったなんて意外ですね。
そんなタグチアートコレクションの出発点は1991年、新橋でのキース・へリングの作品との出会い。「元気が出るような絵だと感じ」会社に飾り、社員に見てもらいたいと思ったそうです。ここから田口氏は現代アートの魅力に引き込まれていきました。

Episode 2. コレクションは広がる

アメリカンポップアートからはじまったタグコレ。だんだんと作品の幅が広がっていったときに重要な存在となるのがアドバイザー。アドバイザーとの二人三脚でタグコレがどのように発展していったのかを見ることができます。

アドバイザーと相談しながらコレクションを育てていく中で加わっていった日本人アーティスト奈良美智の作品などが展示されており、田口氏がどんな思いで作品を集めていたのかを知ることができます。

Episode 3. 作品を買うということ

実は作家やギャラリーは高く買ってくれることよりも、良いところに作品を買ってもらいたい。それが作家の評価にもつながるからです。コレクション作品とあわせて売り手優位のアート界で良い作品を手に入れるためのエピソードが紹介されています。


▲展示風景

印象的だったのはラキブ・ショウ作品、《ポピーの花の聖セバスティアヌス》の購入の際のエピソード。田口美和氏がどうしても日本に持っていきたいと思ったこの作品はいきなり予算をはるかオーバー。アドバイザーの塩屋氏が眠れぬ夜を過ごし価格交渉に臨んだ様子が書かれています。

Episode 4. アートは変わる、世代も変わる

アートは常に変化し続けています。タグコレは、父から娘にバトンタッチされ、その内容を少しづつ変化させてきました。それは同時にアートの世界の変化をも映し出してもいるのです。


▲(左)アド・ミノリーティ キティー 2019 マネキンに毛皮付きマスク、手袋、しっぽ、衣類/金属類、ガラス 180×70×40cm タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金 Courtesy Peres Projects
(右)アド・ミノリーティ フォクシー 2019 マネキンに毛皮付きマスク、手袋、しっぽ、衣類/金属類、ガラス 180×70×40cm タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金Courtesy Peres Projects

鑑賞していて興味深かったこちらの作品。コレクターの世代交代とともにアート界の変化も感じることができます。

Episode 5. 作品はみんなのもの

アートコレクションの歴史は権力者や富裕層が自分の楽しみや自己顕示のために作品を集めたことから始まりますが、タグコレは違います。現代アートを見てほしい、楽しんでほしい、それがタグコレ。みているみなさんが主役なのです。

私たちはミスミの経営理念からも「オープンポリシー」「持たざる経営」とあるように美術館を持つことはしない。日本にはいい美術館がたくさんあるので、コンテンツを持っている私たちはそこでお手伝いができる。地域の人がアートを楽しむ機会ををたくさん増やしていきたい。~田口美和氏~

美術品をコレクションするということ、それを展示するということ・・・コレクターの田口美和氏の思いに触れることができた気がしました。

5つのエピソードから成り立っていますが鑑賞の仕方は自由。
回遊型の会場は自分が見たい順番で作品を楽しむもよし、もう一度見たい作品に戻ることもよし。思う存分作品を堪能できます。

メイン会場だけじゃない!ミュージアム全体でアートを展示

「タグコレ 現代アートはわからんね」ではミュージアム全体をタグコレ作品でジャックするという考えのもと、メイン会場である1Fグランドギャラリーの他にもフリースペースや屋外をはじめ、角川武蔵野ミュージアム全体でアートを楽しむことができます。


▲テレサ・マルゴレス 尋ね人2016 路上掲示板を撮影したカラー写真プリント30枚 各100×70cm、全体:301×704.5cm タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金 30 color prints of photographs of street signs showing missing women that cover the walls of Ciudad Juarez, Mexico from the nineties until today© Teresa Margolles, Courtesy the artist and Galerie Peter Kilchmann, Zurich/ Paris

ミュージアム外壁には縦3メートル×横7メールもの大きな作品が。誰でも見ることができます。


▲さわひらき Eight Minutes 2005 ビデオ、白黒、無音 8分50秒 タグチアートコレクション/タグチ現代芸術基金

こちらは4Fエディットタウンに展示されている本の文脈の中に映像作品を配架するという新しい試み。
エディットタウンといえば偉人たちの残した貴重な蔵書約2万冊が並ぶ本棚劇場も必見ですね。


▲高さ約8メートルの巨大本棚

内覧会を終えて思ったことは・・・「もっと見たい!!」
作品を見て楽しむだけでなく、作品が作られた時代背景や作者が込めた思い、そしてそれぞれの作品がタグコレの作品となるに至った経緯を読んでいると、頭も胸もいっぱいになり言葉では言い表せない不思議な感情が沸き上がってくるようでした。
時間ギリギリまで滞在していましたが、本当にもう一度じっくり見に行きたい!

現代アートはよくわからない、そう思っている人にこそこの機会に現代アートに飛び込んでほしい、そして既に現代アートのファンにはいつもと違った視点から楽めるのではないか。きっとあなただけの楽しみ方ができる、そんな展覧会でした。


▲集合写真左から、アート・オフィス・シオバラ代表取締役 塩原将志氏、タグチアートコレクション代表 田口弘氏、タグチアートコレクション共同代表 田口美和氏、角川武蔵野ミュージアム美術部門ディレクター 神野真吾氏

【「タグコレ 現代アートはわからんね」鑑賞券】読者プレゼント!!

抽選で、所沢なび読者5組10名様に、本展示のご招待券をプレゼントいたします!

※本プレゼント企画は、終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました!

【プレゼント内容】
◆「タグコレ 現代アートはわからんね」展示鑑賞券
◆ 5組10名様
会場:角川武蔵野ミュージアム1階 グランドギャラリー

 

応募方法はこちら
以下の①〜⑥を記入の上、メールアドレス tokorozawanavi@gmail.com へ送信し、ご応募ください。

①住所
②氏名
③年齢
④電話番号
⑤何をご覧になってご応募されましたか (所沢なびホームページ、Facebook、Twitter、Instagram)
⑥「所沢なび」に対するご意見・ご感想また、所沢なび公式Instagramからもご応募できます。
詳しくはこちら→https://www.instagram.com/tokorozawanavi/応募締め切り:2023年3月20日(月)

なお、当選は、プレゼントの発送をもってかえさせていただきます。

展覧会概要

展覧会タイトル:タグコレ 現代アートはわからんね
英語タイトル:TAGUKORE: Dunno A Thing About Art (But I Like It)
会期:2023年2月4日(土)~5月7日(日)
会場:角川武蔵野ミュージアム1階 グランドギャラリー
*1階グランドギャラリー以外にも、ミュージアム各フロアで「タグコレ」を展示されます。(有料エリアとなる4階スタンダードエリアを含みます)。ミュージアム全体で現代アートをお楽しみください。
*4階スタンダードエリアへの入場は、別途「KCMスタンダードチケット」が必要です。「1DAYパスポート」チケットであれば、1階グランドギャラリー、4階スタンダードエリアともに入場できます。
*ミュージアム各フロアの作品展示は、1月21日から順次公開していきます。詳細は公式サイトをご覧ください。

主催:角川武蔵野ミュージアム(公益財団法人 角川文化振興財団)
企画協力:タグチ現代芸術基金、アーツプラス現代芸術研究所、アート・オフィス・シオバラ、株式会社ミスミグループ本社
開館時間:日~木10:00~18:00/金・土 10:00~21:00 最終入館:閉館の30分前
休館日:第1・3・5火曜日
チケット価格(税込):
●オンライン購入(https://tix.kadcul.com/
一般(大学生以上):1,800円/中高生:1,300円/保護者同伴の小学生・未就学児:無料
●当日窓口購入
一般(大学生以上):2,000円/中高生:1,500円/保護者同伴の小学生・未就学児:無料
*保護者1名につき小学生2名まで無料でご入場いただけます。

お問い合わせ先:角川武蔵野ミュージアム(〒359-0023 埼玉県所沢市東所沢和田3-31-3 ところざわサクラタウン内)
TEL:0570-017-396(受付時間:10:00-17:00)
展覧会公式サイト: https://kadcul.com/event/104

●出品予定作家
会田誠、カラ・ウォーカー、アンディ・ウォーホル、オスジェメオス、加藤泉、グレゴリー・クルードソン、小泉明郎、デイヴィッド・サーレ、さわひらき、ラキブ・ショウ、インカ・ショニバレCBE、スーパーフレックス、田名網敬一、ミカリーン・トーマス、奈良美智、名和晃平、西野達、ピーター・ハリー、潘逸舟、ウラ・フォン・ブランデンブルク、キース・ヘリング、デイヴィッド・ホックニー、ライアン・マクギネス、テレサ・マルゴレス、アド・ミノリーティ、宮島達男、ヴィック・ムニーズ、ザネレ・ムホリ、オスカー・ムリーリョ、森村泰昌、ロイ・リキテンスタイン、トーマス・ルフ、ケヒンディ・ワイリー、渡辺豪(五十音順)


▲「タグコレ 現代アートはわからんね」キービジュアル


この記事を書いた人

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所沢なび編集部

2010年8月に所沢プロペ商店街に立地します商業施設「所沢サンプラザ」のメンバーにて設立しました。2011年3月の東日本大震災を機に、正確な情報発信の大切さを改めて実感し、本格的に活動を開始しました。

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