落ち着く隠れ家、ここにあり。一人飲みでも居心地◎な酒処『トナリ』でお腹も心も満たされましょ。

グルメ 2023/06/07

西所沢駅から歩いて2分の隠れ家。それが西所沢の酒処『トナリ』です。
細い路地の角に見えてくる街路樹と、その下に作られた可愛らしい木製デッキが目印のお店。大きな提灯の光が今日も温かく迎えてくれます。

カウンターのみの店内はこぢんまりとした作りながらも居心地の良さを感じる佇まい。
ウッド調のインテリアと、壁に並んだお酒の瓶。天井にはコルクのガーランドが。このコルクは今までにこのお店で開けたボトルの物なんだとか。
まさに隠れ家みたいな雰囲気に、なんだかわくわくしてしまいます。

店内に掲示されたメニューには魅力的なものがずらり。
お通しは本日の一品数種類から好きなものを選べます。こちらは日替わり。通う楽しみも増えますね。

▲ 実はファンも多い人気メニュー。

まずは砂肝の唐揚げを注文。カウンターの向こうからじゅわぁ、と油の弾ける音が聞こえてくるだけでもうそわそわ。
揚げたてのから揚げ、美味しくないわけがないですよね。マヨネーズの他に柚子胡椒が添えられているのが通な感じ。

熱々を頬張れば、醤油と生姜の香りとかりっと香ばしい衣が口の中で弾けます。砂肝はぷりぷりしゃきしゃきの絶妙な食感。臭みもなく、噛めばじゅわっと広がる旨味がたまりません。
柚子胡椒をちょんと乗せて食べると、から揚げの旨味に柚子胡椒のきりっとした辛さと香りが加わってまた違った印象に。
マヨネーズと柚子胡椒の同時乗せで幸せが突き抜けます。いくらでもお酒が進む……！

食いしん坊の筆者はさらにご飯も食べたいな、なんて思ってしまいます。もちろんご飯の用意もあるので、しっかり飯派の方も◎。

▲ 焼きたてなのでチーズもとろとろ！

お次はたまご焼きをチョイス。
注文すると、「どんなふうにお作りしましょうか？」と意外な質問が。なんと、トナリでは自分の好みに合わせてたまご焼きを作ってもらえるんです！　たまごの味付けはもちろん、中に何かを入れることもできちゃうのだとか。

魅力的な言葉に、今日はだし巻きの気分かな、と唸っていると、「中に明太子とチーズを入れるのはどうでしょう！」と店主さんがにっこり。そんな選択肢もあるんだ！　と感動してしまいました。お言葉に甘えて明太チーズを注文！
ふわっふわのたまご焼きはお出汁の利いた上品なお味。中に入った明太子とチーズの塩気と風味とのバランスがちょうど良く、ついつい頬が緩みます。
たっぷりの小ネギと刻み海苔がまた嬉しい。味に変化も出て、食べ進める手もますます止まらなくなってしまうんです。

▲ この大きさとふわふわ感、なんだかほっとします。

〆にもぴったりなおにぎりがこちら。
おにぎりも、中の具をお好みで選べるんです。明太子、鮭フレーク、昆布、おかか、梅などなど。2種類入れることもできちゃいます。気分に合わせて具の組み合わせを考えるのも楽しい！

今回は欲ばりに鮭フレーク＋昆布で。
ふんわりと握られたおにぎりには具がたっぷりです。ちょっと大きめサイズは、〆の胃袋にもちょうどいいボリューム。
一気に頬張るのも良し、少しずつ食べ進めるのも良し。
付け合せのたくあんも名脇役の風格が。まさしくいい塩梅、ぱりっとした歯ごたえが箸休めにぴったりです。

▲ 見た目からして美味しい！

しっかり食べたいときには、人気メニューの一つでもあるガパオライスをどうぞ。
鶏ひき肉は粒がごろごろで食べ応えも抜群、それでいて味もしっかり染みているのが嬉しい！　鼻に抜けるバジルの香りが次の一口を誘います。
一緒に炒めてある角切りピーマンとナスがまたいい仕事をしているんです。ピーマンの爽やかな香りに、旨味をたっぷり吸い込んだナス。鶏ひき肉との食感の差で少しも飽きさせません。もちろんご飯との相性も抜群。

乗っかった目玉焼きの黄身は当然半熟。潰すタイミングはお好みで。とろとろの黄身をひき肉とご飯に絡めて食べると思わず笑い声が漏れてしまう美味しさです。食べ終わるのがもったいなく感じるのに、食べる手が止まらない……！
ちなみに、ガパオライスをつまみにお酒を飲むのもまた最高ですよ。

▲ 左：このジョッキのサイズ感、超重量級です。　右：記録更新！

裏メニュー（？）として、ビール1リットル早飲みもやっています。チャレンジ料金は1回2500円。記録更新で無料になります。
来店した日にちょうどチャレンジャーが登場し、なんと目の前で記録更新！　今までの34秒というタイムに大きく差を付け、16秒25という驚きの記録を叩き出しました！

あんなに早くビールが消えていく光景を、筆者は初めて目撃しました。どうやら喉を開けたままにするのがコツだそうで……
我こそは！　と思われる方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。もちろん、胃袋と肝臓が健康なときに。

隠れたご自慢はトイレなのだそう。
息子さんがデザインしたトイレは広々として落ち着いた空間。壁の色やイラストから、小物や便器といった細部にまでこだわりが伺えます。
マウスウォッシュや綿棒が用意されている気遣いも嬉しいですね。

一人でふらりと入っても居心地の良い、アットホームなお店。帰り道で一杯引っ掛けるも良し、しっかり夕飯を食べるも良し。
美味しいご飯と、店主さんや常連さんとのお喋りに、あっという間に時間が過ぎていきます。
笑顔の素敵な店主さんが待つ西所沢トナリにあなたも是非。