「荒幡の富士」1万人参加の手作り山!
ボランティアライターの“ぶん”です。
1万人参加の手作り山!
プチ登山ができる「荒幡富士」の紹介です。
標高は「119m」
正式名は「荒幡の富士」
江戸時代の中期に、富士山を信仰の対象として、実際登山はできなかったので、富士山のミニチュアを造り、それが「富士塚」である。全国には「〇〇富士」という名が総数321あるそうです。
「荒幡の富士」は小高い丘の上にあり、こんもり盛り上がった「塚」自体が約15mある「手作りの山」なのです。
荒幡富士はこうして出来た!
むかし、荒幡村(現:所沢市大字荒幡)は明治政府による一村一社の制度により、それまでの村の集落に住む人々が共同で祀る神(氏神)がすべて、今の場所に合わせて祀ることになった。
その後、(明治17年)かってあった富士塚を(現在:隣接のゴルフ場)移築することになり、それならもっと大きい富士塚を造ろうということで、明治17年(1884年)から15年の歳月をかけて「荒幡の富士」は完成しました。
この浅間神社の富士山移築は、民心のさらなる統一をはかるために行われた事業で、荒幡の100戸ほどの集落の村人延べ1万人ほどが協力し、完成したそうです。
当時は機械などない時代です。村民たちは農閑期などに総出動し、もっこ(持籠)やザルに土を入れて運び、村民たちによる手作業で積み上げてゆきました。
大正12年、関東大震災で8合目まで崩れましたが、2年がかりで修復されました。現在は、所沢市の指定文化財となり、地元、荒幡富士保存会の方々によって管理保存されています。
プチ登山!
「荒幡の富士」の登り口からジグザク道の曲がり角には、「一合目」「二合目」・・・「九合目」と石標があり、頂上には石の祠が建っています。天気の良い日には山頂から富士山はもちろんですが、東京スカイツリー、新宿の高層ビル、神奈川県の丹沢や西には秩父連山や奥多摩の山々が見ることができます。特に空気の澄んでいる午前中には360度の景観が一望できますので、ぜひお出かけください。
登り口には鳥居
「一合目」「二合目」・・・「九合目」と石標があります。
ジグザクの道では、四季折々の花も楽しめます。
頂上には石の祠が建っています。
天気の良い日には山頂から富士山はもちろんですが、東京スカイツリー、新宿の高層ビル、神奈川県の丹沢や西には秩父連山や奥多摩の山々が見ることができます。
当日はもやがかかっていたので、遠くは見えなかった。
小手指方面
西武園ゴルフ場
荒幡富士から1分ほどのところにある「埼玉県狭山丘陵いきものふれあいの里」
狭山丘陵の自然を学習し理解を深めるための施設で、展示室、観察バルコニー、講義室などの施設があります。
館内には狭山丘陵の自然を紹介してあります。
所沢にはこんなに素晴らしい自然をテーマにした施設がありました!
定期的に開催している自然観察会では、動植物の説明などを受けられますので、お子様連れでお弁当を持ってピクニック気分で来るのもいいですね。すぐ近くには「ドレミの丘」があり、丘から景観もいいですね。
「狭山丘陵いきものふれあいの里センター」
開館時間は9時〜17時、休館日は月曜日、祝日の翌日、年末年始。
入館無料。電話04-2939-9412
http://www.ikifure.info/
参考文献: 所沢史 ご近所富士山の謎 埼玉ふるさと散歩